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Patching for TAKEO WATANABE

2024-08-18
in interview
Patching for TAKEO WATANABE

今回から始まる連載「Patching for ______」では電子楽器シーンで活躍している方々にスポットを当てたインタビュー記事です。

第1回目はYoutube、instagramなどで魅力的な自然の中で演奏動画をコンスタントに発信し続けるTAKEO WATANABE氏、魅力的な作品を作り続ける原動力に迫ってみましょう。

—まず始めに、現在の音楽活動の内容を教えて下さい。

YoutubeメインでX、インスタ等のSNSへの定期的な動画投稿の為の動画作り、今は休んでいますがアルバム等の音源制作、あとたまにイベントやライブに出演、コンピレーションや音源制作、提供の依頼など話の内容によって受けたりしています。

あと『深世』というラッパーとのユニット活動をたまに野外でイベントをやっています。

—では今の音楽に至るまでの音楽性や活動遍歴の変化とエピソードを聞かせて下さい。

まず中学、高校とビジュアル系バンドにどっぷりハマッて、黒夢、ラルク、ルナシーなどインディーズ時代から聴いていました、高校の時にバンドを組み徐々に洋楽を聴き始めニルヴァーナ、ブラー、ウィーザーなどグランジ、オルタナロックに影響を受けて、そのロックバンド時代に仲間のライブのSEにアンダーワールドのcowgirlが流れて衝撃を受けたのをよく覚えてます。

それ以降ロック以外のジャンルに目を向ける様になりました。地元でバンドが好調で21歳の時にメンバーと東京に上京し池袋や渋谷のライブハウスでライブをするなど28歳までバンド活動をしてました。基本はロックでしたが最後の方はボーカル無しの1曲30分もあるインストバンドになってましたね。

28歳でバンドに見切りをつけ地元の新潟にUターン、しばらく普通に暮らした後昔から絵が好きで描いていたので本格的に絵画をやり始めます。
県展や市展で入賞したりグループ展に出展など数年絵画活動をした後、バンドメンバーだったギター担当が地元に帰って来たのでそこでまた音楽を再開します。

自分はベースなので2人でアンビエントバンド的な事をやり始めました。ギターがルーパーを使っていたので自分もまずルーパーを買い音を重ね重ね展開させていく感じでやってました。その頃ギターがvolca beatsを持っていて見た目がカッコイイのといい意味でチープな音にかなり惹かれたのを覚えてます。後にハード機材に興味を持ってカオスパッドやvolcaシリーズを買い足し機材を繋げて1人で遊んでいました。

その頃にマシンライブという言葉を知りました、それ以降ハード機材主体の音楽作りにのめり込んでいきました。

—絵も描かれているとの事ですが、WATANABEさんの動画撮影は構図の作り方に美しさを感じています、その他に音楽と絵と両方の創作に(技術的/心理的な)共通点はありますか?

あります!

媒体が違うだけで凄く共通する感覚はあります。

アンビエントやドローン、ノイズ系は抽象画の要素、人物画や風景画などの具象画は技術や理論上で構成された音楽、サンプリング、ビートメイクとかはコラージュ的な感じとか色々重なる感覚はたくさんあります。

自分は音楽理論や電子音楽の知識はあまりない方なので音楽以外で育んだ感覚やセンスでサウンド作りする割合が一般より大きいかもしれません。動画の構図は絵を描く時のバランス感覚が無意識に働いているかもしれないですね。音の重ね方や汚し方、色の重ね方や汚し方、結構同じ感覚ですね。

—あの動画の構図を無意識にやっているというのは驚きです、音楽以外で育んだセンスを音楽に活かしている、それであのオリジナリティ溢れたプレイが出来ている訳ですね、電子音楽で悩んでいる人には大きなヒントになりそうです。絵を学べ、と(笑)

話変わって、都心ではない地方在住での音楽活動は何かと不自由、不便な事が多いかと思いますが、都心と地方の両方を体験してきたWATANABEさんに、それらのメリット/デメリットや、特に地方在住である事のアドバンテージを教えて頂きたいです。

都心のメリットはやはりマシンライブやモジュラーなどのニッチなジャンルの文化が確立していてその様なイベントや客層が多い事でしょうか、女性がモジュラーやっててライブ活動しているなんてたぶん新潟には、まずいないしマシンライブやモジュラーって言葉を知ってる人ややってる人もほんと少ないと思います。DJはわりと多いんですが。

なので都心の方がだんぜん理解層が厚いので活動しやすいと思います、そういった意味で地方は理解層がまだ薄く何かとやりづらい感はありますね。都心のデメリットは楽器や機材を運ぶのが大変かもしれないですね!

自分も東京にいた時は原チャで運んでましたが何回もバンドで車を持つか考えた事ありましたね、田舎は車がないと何もできずほとんどの人が所有してるので機材運搬はやはり楽ですよ!

地方のアドバンテージ、、自然の中や野外での音楽活動やイベントがやりやすい所でしょうか。野外で何かをするってやっぱり旨味がありますよね。野外以外でも神社やお寺、古民家、廃校などのイベントも最近多くなってきているので田舎ならではのスタイルが今後発展していったらいいなと思います。

—自分自身が生まれも育ちも東京なので、機材運搬の苦労は身に沁みてます。WATANABEさんの動画を観る時には、まず背景の自然に見惚れてしまいますし、神社やお寺、古民家、廃校でのイベントが増えてきてるという事は、昔のように必ずしも都心が有利って程でもないんですね。

Twitterのフォロワーさんにも地方在住の方が結構いて、みなさんどうやって活動を続けるか悩んでいる方も多いです。自然を背景に動画を撮り、映像作品としてアプローチしていくのはかなり画期的だし地方在住の方が有利かと思います。

WATANABEさんはその先駆者として、何かアドバイス出来る事はありますか?

今の時代SNS等で容易に世界に発信できる時代なので映像作品としてアプローチしていくやり方は一つの手段として確立していると思います。

その映像作品をきっかけで色々なお話やお声がけがあったり繋がりもできるので地方であっても十分アプローチしていけます。最近はインスタなどでも野外動画がかなり増えある意味ジャンル化した感じなので自分なりのスタイルを持つ事が大切に思います。

自分は4年弱やってきましたが正直ネタ探しが大変ですw

これからどう進化していくかが課題なのですが、動画作品はアプローチの手段としてその地域でどう自分のスタイルを活かした表現の場、環境作りを進めていくかって事も大切かなと思います。動画撮りに関しては映えスポットもそうなんですがポイントを見つける感覚です。意外な所に映えが隠れている事があるので構図的に面白そうな箇所があればイメージを膨らませてみて下さい。あと映像や写真は光の具合が重要と思います。自分が早朝に撮影する事が多いのはその様な雰囲気を撮りたいからですね。

撮影機材はまずカメラはスマホのカメラです。Xperia 5 IVとXperia XZ1 Compactの2台です。古い方は8年位前のモデルですよ。新しい方はシネマプロというソニーのカメラアプリを使用しています。三脚は2、3千円の安い三脚です。風が強いと倒れるので、いいやつ買うか砂袋で対策して下さいw

基本自分は機材にはあまりお金をかけてないです。動画編集もInShotとCapCutのフリーアプリを併用しています、スマホと三脚があれば映像は撮れます、音の方はTASCAM DP-006でライン録音が主流です。パフォーマンス後自宅で軽くマスタリングして映像と重ねます。あと機材に見合ったバッテリーを用意すればいいので簡単に野外で撮影を楽しめますよ!

—ネタ探し、つまりロケーション選びという事ですね。

屋外で且つ自然の中と言うと、確かに天候や時間帯選びもシビアなのは想像つきます。そこから自分の感性にピタッとハマる場所を見つける作業は、
音楽とはまた違う感性が必要なのかもしれません。これから動画を作っていきたいという方は、映像や写真の基礎を学ぶと良いでしょうね。


そして撮影機材にはあまりお金をかけてないのも驚きです、自分を含めて撮影でも音楽でも変に凝っちゃっう癖がある人が多いですからね、
それほどお金をかけなくても演奏撮影は始められるという好例ですね。


さて、最後の質問になりますがWATANABEさんの今後の活動ビジョンがあれば聞かせて下さい。
音楽、絵、動画と相互に絡めた作品展開をしてらっしゃいますが、これから興味のある活動や、今までと違ったアプローチ方法など、教えて頂ければ有難いです。

そうですね、自分は動画メインでやっていたので今後はリアルな活動も増やしていけたらなと思います。

地元の環境を活かしたクリエイティブなイベントやライブなど人前での活動を増やしていけたらなと思います。あと常に新しい表現方法はないかと考えてはいますが、なかなか降りてこないのが現状です。

野外アンビエントも自分の中で一段落した感はありますしどう自分をフレッシュな状態に持って行くか実は最近結構悩んだりします。
ただ野外アンビエントは自分の中でも画期的だったしそのスタイルは核として持っていたいので基本はいい音、映像作品を作るって事は続けていくつもりです。

—WATANABEさんの今後のご活躍、期待しています。どうもありがとうございました。

TAKEO WATANABE


『環境と音とのリンクした表現』
その環境に合う音作り、その環境音を主体とした音作り、その環境との相乗効果を狙った音作りを模索する野外アンビエントアーティスト。

Youtube:https://www.youtube.com/@takeowatanabe9454
instagram:https://www.instagram.com/syaseikan
Twitter:https://x.com/takeo_watanabe
BandCamp:https://takeowatanabe.bandcamp.com/

Tags: Youtube
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